trypapaのトライ工房

主に電子工作忘備録 最近はリチウムイオンバッテリーに凝ってます。

リチウムイオンバッテリーの簡易充電器を作ってみる。

マキタの充電器で、BL1430を充電すると、20分位で充電します。

仮に3.0Ahの容量を、0から100%まで充電するとしたら、平均9アンペアもので電流を流している事になります。リチウムイオンバッテリーの充電方法は、最初は定電流で規定の電圧になるまで、充電し、規定の電圧になったら、低電圧に替わり、流れ込む電流が0.1以下になれば、充電完了となります。それならば、最初は10アンペア以上の定電流で充電しているはずです。

 なるべく手軽に、自作を考えたとき、10アンペア以上の定電流はちょっと無理です。時間が10倍以上かかっても良いという条件で、考えてみました。

最初、MCP73861というリチウムリチウムイオン電池充電コントローラICがあるので、それを使おうかと思いましたが、SOIC(表面実装)しかなく、しかも、2個直列までなので、早々にあきらめ、とりあえず、0.7アンペア程度の定電流で充電し、4.1x5の16.4vになったら、手動でスイッチを切り替えて、定電圧で充電するという安易な考えでつくってみます。

 

マキタのリチウムイオンバッテリーを分解

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 マキタの充電式のインパクトドライバーが気に入り、ここ数年で、草刈り機、掃除機

、扇風機と買ってきました。そして、古いニッカドの丸ノコをリチウムイオンバッテリーが使えるように改造して、使っています。

そんな中で、一番のネックは、バッテリーが高いということです。中国製の互換バッテリーも買いましたが、1年もたたずに充電不可になりました。

 そこで、充電器にセットしたとき、LEDが点滅して、充電しないやつを、マキタ純正と互換バッテリーをばらしてみました。すると、BL1830の場合は、18650タイプのリチウム電池2個が1組の並列になり、それが5組の直列になっていました。18650タイプのリチウム電池は、ヤフオクやアマゾンで、ふつうに売っています。1個で3.7v2600mAhが一般的なので、この10個の組み合わせの場合は18.5vで5.2Aht言ってもよさそうだが、3.0Ahなのは、マキタの謙虚さなのでしょうか。

 まず、中国製の互換タイプは、電池自体がだめになっているようで、それぞれの電圧を計ってみると、10個中6個がほぼ0vで残りも2v以下でした。これは、予想通りで、今度、電池をヤフオクで安く落札出来たら、交換してみようと思っています。

 次に、マキタ純正のものは、なんとなく電池自体は生きており、基板が壊れているようでした。マイコンか専用ICらしきものがあり、各電池間の電圧チェックや温度センサーのチェックなどを行い、黄色の端子から、充電器に伝えているみたいです。

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 充電することを断念しているのは、このバッテリー内の回路か、充電器側なのかは分かりません。しかし、この基板には、大電流をオンオフするようなTRやFETは見当たりません。つまり、この基板から充電器に、温度センサーの値か各電池間の電圧か、そのような情報が、まともに伝わっておらず、充電器が充電しないと判断しているのではないかと想像します。それならば、単純な充電回路を作って、充電してみれば、どうなるのか試してみたいと思います。